ジェネリック医薬品に切り替えた際に多くの患者が戸惑うのが薬の見た目や大きさ、そして色の違いであり「本当にこれまで飲んでいた薬と同じ効果があるのだろうか」と不安になるのは人間として自然な心理反応ですがこの違いには製薬会社の工夫と科学的な理由が存在しており決して品質が劣っているわけではありません。先発医薬品とジェネリック医薬品は主成分すなわち薬効を発揮する有効成分に関しては全く同一のものを使用することが義務付けられていますが薬を形作るための添加物や着色料、コーティング剤といった副成分については各メーカーが独自に選定することが認められています。例えば先発薬が飲みにくい大きさだった場合ジェネリックメーカーは錠剤を小型化して喉を通りやすくしたり苦味を感じにくいコーティングを施したり水なしでも飲めるような口腔内崩壊錠に改良したりすることで付加価値をつけています。これらの添加物の違いによって体内への吸収速度や血中濃度の推移に微妙な差が生じる可能性はゼロではありませんが国の承認を得るためには「生物学的同等性試験」という厳格なテストをパスしなければなりません。この試験では健康な成人に先発薬とジェネリック薬を交互に投与し血中の薬物濃度を測定して統計学的に有意な差がないことを証明する必要があります。つまり科学的なデータとして「体の中で同じように溶けて同じように吸収され同じように効く」ことが保証されているのです。色が違うのは誤飲を防ぐための識別性を高める目的やブランドカラーを反映させているだけであり薬の効果とは無関係です。また「プラセボ効果」の逆である「ノセボ効果」にも注意が必要です。「安い薬だから効かないかもしれない」というネガティブな思い込みがストレスとなり実際に治療効果を感じにくくなってしまう現象のことですがこれも科学的根拠を知ることで払拭できます。日本の製薬技術は世界でもトップクラスであり国内で製造されたジェネリック医薬品は徹底した品質管理のもとで作られています。見た目の違いに惑わされずその中にある科学的なエビデンスを信頼することで安心して安価な治療を享受することができるのです。形は違えど中身は同じ。それがジェネリック医薬品の真実なのです。
薬の形や色が違っても効果は同じという科学的根拠の正体