大学時代からの親友がある日久しぶりに会った時に帽子を深く被っていて飲食店に入っても頑なに脱ごうとしなかった時の違和感は今でも覚えています。彼とは何でも話せる仲でしたがその時ばかりは触れてはいけない話題のような気がして薄毛のことには一切触れずに過ごしました。後から聞いた話では彼は20代半ばで急速にAGAが進行し周りの視線が怖くて外出も億劫になっていたそうです。友人としての正直な感想を言えば髪が薄くなろうが彼の人間性や面白さが変わるわけではないので気にしすぎだと思いましたが当本人にとっては死活問題なのだということも理解できました。彼がAGA治療を始めたと打ち明けてくれた時は心から応援したいと思いましたし効果が出てきて帽子を被らずに会えるようになった時の彼の晴れやかな笑顔を見て本当に良かったと安心しました。20代での発症は周りがまだフサフサなだけに孤独感を深めやすく冗談でもハゲといじられることが深い傷になることがあります。友人としては変に気を遣いすぎるのも不自然ですが安易にいじったり励ましたりするのではなく彼が話したそうにしている時に耳を傾け治療を頑張っているならそれを肯定する姿勢が大切だと感じました。また彼を通じて自分もいつ当事者になるかわからないという現実を突きつけられ他人事ではないという意識を持つようになりました。20代のAGA発症率は決して低くないため友人間で薄毛の話題が出た時は茶化すのではなく情報交換をしたり悩みを共有したりできるようなオープンな関係性であれば救われる人も多いのではないかと思います。見た目の変化は誰にでも訪れる可能性がありますがそれを乗り越えようとする友人の姿はむしろ以前よりもかっこよく見え男としての深みが増したようにすら感じられました。20代でAGAを発症することはショックな出来事であり多くの人が喪失感やコンプレックスに苛まれますが視点を変えれば早期に自分自身と向き合い改善のための行動を起こすチャンスでもあります。20代からのAGA治療は単に髪を生やすだけでなく失いかけた自信を取り戻しより積極的な人生を歩むためのポジティブな投資という意味合いを持っています。