大学を卒業し希望していた企業に就職して毎日が充実していた24歳の夏にふと洗面所の鏡で髪をセットしている時に生え際の産毛が以前より細くなっていることに気づいたのがすべての始まりでした。最初は仕事の疲れや季節の変わり目のせいだろうと高をくくっていましたが半年が経つ頃には明らかにおでこが広くなっている感覚がありシャンプーをするたびに手に絡みつく抜け毛の量に恐怖を覚えるようになりました。まだ20代半ばでハゲるなんてありえないと自分に言い聞かせていましたがネットで20代のAGA発症率を調べると意外にも多くの同世代が悩んでいることを知り血の気が引く思いでした。友人と飲みに行っても彼らの視線が自分の生え際に向いているような気がして心から楽しめなくなり帽子が手放せない生活が続きました。市販の育毛トニックを試したりワカメを意識して食べたりしましたが効果は全く感じられず焦りばかりが募る日々の中で勇気を出してAGA専門クリニックの無料カウンセリングを予約しました。待合室には自分と同じくらいの年齢の男性も数名おり自分だけではないのだと少し救われた気持ちになりましたが医師からマイクロスコープで頭皮の状態を見せられた時は衝撃を受けました。健康な毛髪に比べて明らかに細く短い毛が多く毛穴からは本来あるべき本数の髪が生えていない箇所も散見され典型的なAGAの所見だと診断されました。医師からは20代の発症は進行が早いことや放置しても治らないことを告げられショックでしたが同時に今から治療を始めれば回復する可能性が高いとも言われ迷わず治療を開始することを決意しました。フィナステリドとミノキシジルによる治療を始めて最初の数ヶ月は初期脱毛でさらに髪が減ったように見え心が折れそうになりましたが半年を過ぎた頃から産毛が太く育ち始め1年後には薄毛を気にすることなくヘアスタイルを楽しめるまでになりました。20代での発症は辛い経験でしたが早めに行動したおかげで自信を取り戻すことができあの時の決断は間違っていなかったと確信しています。