オンライン診療は手軽さが売りですがその背後にはクリニック側の経営戦略として高額な治療プランや定期コースへの誘導が巧みに組み込まれており対面ではないという環境が患者を断りにくい心理状態に追い込むことがあります。対面診療であればその場の雰囲気や医師以外のスタッフの対応を見て不信感があれば「一度持ち帰って検討します」と言って診察室を出ることが比較的容易ですがオンライン診療では画面の向こうにいるカウンセラーや医師がクロージングをかけてくる際に通話を切るという行為が心理的にハードルが高く感じられます。特に「今この場で契約すれば初月無料になります」といった限定オファーを提示された場合冷静な判断力を失いやすく他院との比較検討をする時間を与えられないまま契約してしまうケースが後を絶ちません。また悪質なオンライン専門クリニックの中には医学的根拠の乏しい高額なオリジナルサプリメントや育毛メソセラピーのホームケアキットなどをセット販売しようとする業者も存在しこれらは本来のAGA治療ガイドラインには含まれないオプションであるにもかかわらず「より確実な効果を得るためには必須です」といった巧みなセールストークで不安を煽り契約を迫ります。対面であれば待合室で他の患者の様子を見たり院内の掲示物を確認したりすることでクリニックの信頼性をある程度判断できますがオンラインではクリニック側が提示する情報しか見ることができずその情報の真偽を確かめる術がありません。さらに解約の手続きに関してもオンラインで簡単に契約できる反面解約時には電話のみの受付で繋がりにくかったり違約金が発生したりする複雑な規約が設けられていることが多く消費者トラブルの温床となっています。誰にも会わずに済むというメリットは裏を返せば誰にも相談できずに密室で営業を受けるリスクと同じでありその場の空気に流されやすい性格の人は特に注意が必要です。医療の質とは薬効だけでなく患者との対話や安全管理を含めたトータルケアにありますが効率を最優先するオンライン診療ではその質が著しく低下しており結果として患者は「治療を受けた」というよりも「商品を通販で買った」という感覚に近い体験しか得られず医療に対する不信感を抱く原因となっています。
対面ではないからこそ生じる高額プランへの誘導と断りにくさ