近年食生活の変化やストレス社会の影響もあり10代の高校生や大学生といった未成年で薄毛に悩むケースが増加しています。悩みは深刻でありすぐにでも治療を始めたいと切望する若者も多いですが未成年のAGA治療には年齢による制限と特有の注意点が存在するため正しい知識を持つことが重要です。まずAGA治療の基本となるフィナステリドやデュタステリドといった内服薬は原則として20歳未満の服用が禁止されています。これはこれらの薬が男性ホルモンに作用するため体が成長途中である未成年が服用すると生殖器の発達や身体の成長に悪影響を及ぼす可能性があるなど安全性が確立されていないからです。したがって未成年がクリニックを受診してもこれらの薬を処方されることはまずありません。では未成年は治療ができないのかというと決してそうではありません。ホルモンに作用しない治療薬であれば使用が可能です。代表的なものがミノキシジル外用薬です。血管を拡張し血流を改善することで発毛を促すこの塗り薬は未成年でも使用が認められているケースが多くドラッグストアなどで購入できる市販薬でも20歳以上が対象となっているものが多いですが医師の判断のもとで処方されることもあります。また生活習慣の改善も未成年の薄毛対策においては非常に大きなウェイトを占めます。睡眠不足や偏った食事過度なスマホ使用による眼精疲労などは頭皮環境を悪化させる大きな要因です。若さゆえの回復力を活かし生活リズムを整え正しいシャンプー方法を実践するだけでも抜け毛が減り髪の状態が改善することは十分に期待できます。さらにサプリメントによる栄養補給や頭皮マッサージなども有効な手段です。未成年がクリニックを受診する場合は保護者の同意や同伴が必要となるのが一般的です。親に相談するのは恥ずかしいかもしれませんが自己判断で怪しげな海外製サプリメントや個人輸入薬に手を出すのは非常に危険ですので勇気を出して相談し専門医の診察を受けることを強く推奨します。医師は未成年でも可能な治療法やケア方法を親身になってアドバイスしてくれます。未成年の薄毛は精神的な負担が大きい問題ですが焦って体に害のある方法を選んでは元も子もありません。今できる安全な方法でケアを続け20歳になったら本格的な治療に切り替えるという長期的な視点を持つことが将来の健康と髪を守るための賢明な選択と言えるでしょう。