AGA治療中あるいは薄毛が進行している頭皮はホルモンバランスの影響や薬剤の副作用などで非常に敏感になっておりフケや痒みといったトラブルが頻発しがちですがこうしたサインが出た時のシャンプー選びは慎重に行わなければなりません。まずフケの種類を見極めることが重要です。パラパラとした乾いたフケが出る場合は頭皮が乾燥している証拠ですので洗浄力の強い高級アルコール系やスカルプシャンプーの使用は中止し保湿成分(セラミドやヒアルロン酸など)が配合されたアミノ酸系のしっとりタイプに切り替える必要があります。逆にベタベタとした脂っぽいフケが出る場合は皮脂の過剰分泌とマラセチア菌の増殖が疑われる脂漏性皮膚炎の可能性があります。この場合は抗真菌成分(ミコナゾール硝酸塩など)や殺菌成分が配合された薬用シャンプーを使用することで菌の繁殖を抑え炎症を鎮めることができます。痒みがひどい場合は抗炎症成分(グリチルリチン酸ジカリウム)入りのものが有効です。ただし薬用シャンプーは毎日使い続けると耐性菌ができたり頭皮の常在菌バランスを崩したりする可能性があるため症状が治まったら通常のアミノ酸系シャンプーに戻すのがベターです。またシャンプーを変えても改善しない場合は接触性皮膚炎(アレルギー)の可能性もあるため皮膚科を受診してステロイド外用薬などを処方してもらうのが最善策です。自己判断で市販の清涼感の強いトニックなどを振りかけると傷口に塩を塗るようなもので炎症が悪化し脱毛に繋がる恐れがあります。フケや痒みは頭皮からのSOSであり「シャンプーが合っていない」あるいは「洗い方が間違っている」という警告ですのでその声を無視せずに適切なケア製品に変更することが抜け毛を減らすための重要な危機管理となります。またミノキシジルには血管拡張作用があり塗布後に痒みや赤みが出やすいという副作用があるためシャンプー自体も刺激の少ない低刺激設計のものを選ぶことで頭皮への負担を軽減しトラブルを回避することができます。さらに外用薬に含まれる溶剤(プロピレングリコールなど)が頭皮を乾燥させることがあるため保湿力の高いシャンプーや頭皮用ローションを併用してバリア機能を補うことも大切です。そして最も重要なのは「洗髪のタイミング」です。外用薬は塗布してから浸透するまでに時間がかかるため塗布直後の洗髪は厳禁です。
フケや痒みが出る時のシャンプー選びと対処法