あなたの初期脱毛がひどいのはなぜ?考えられる四つの理由
同じAGA治療薬を使っているのに、友人にはほとんど初期脱毛がなかったのに、自分だけはシャンプーが怖くなるほどひどい抜け毛が続く。このような個人差に、「なぜ自分だけ?」と不安や不公平感を抱く方は少なくありません。実は、初期脱毛の程度が「ひどい」と感じられるのには、いくつかの理由が考えられます。第一に、治療開始前の時点で「休止期」にある髪の毛の割合が多かった可能性です。AGAが進行している頭皮では、成長を終えて抜け落ちるのを待っている休止期の髪が多く滞留しています。治療によってヘアサイクルがリセットされる際、この休止期の髪が一斉に抜け落ちるため、もともとその数が多かった人ほど、初期脱毛がひどく感じられるのです。第二に、AGAの進行度が高かった場合です。薄毛がかなり進行している状態から治療を始めた方は、それだけ弱々しい髪の毛が多く存在しています。治療が始まると、これらの質の悪い髪が、新しく生えてくる健康な髪に場所を譲るために大量に抜け落ちるため、脱毛が顕著になります。第三に、ミノキシジル、特に内服薬を使用している場合です。フィナステリドなどが抜け毛の「ブレーキ役」であるのに対し、ミノキシジルは発毛の「アクセル役」です。毛母細胞を強力に活性化させ、強制的に新しい髪を生み出す作用があるため、古い髪を押し出す力も強く働き、初期脱毛がひどく出る傾向があります。最後に、これらの要因が複合的に重なった場合です。つまり、もともと休止期の毛が多く、ミノキシジルで治療を開始した方は、初期脱毛がひどくなりやすいと言えます。しかし、これは裏を返せば、それだけ多くの髪が新しく生まれ変わろうとしている証拠。ひどい脱毛は、その後の大きな改善が期待できるポジティブなサインと捉えることもできるのです。